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コンクール審査


先日になりますが、


某コンクール(ソロ)の審査員をさせていただきました。



15時に集合して、21時まで、、、


長い時間でしたが、1つ1つの演奏を、じっくりと楽しませていただきました。



コンサートを聴きに来ているわけではなくて、


あくまでも審査員でしたので、


様々が角度から演奏を聴き、評価をし、点数をつけていきます。


すごく集中力が必要ですし、本当に大変なのですが、


この日のためにしっかりと準備された演奏を聴かせていただくので、


演奏者のみなさまに敬意を表し、


しっかりと演奏を堪能させていただきました。




全体的な感想としては、


時代がそうさせるのかもしれませんが、


表現力がとても高いのに、技術的なことができていない演奏が多かった


ということです。



技術的なことというのは、たとえば、


指が回らなかったり、間違えた音を演奏したり、テンポがずれたり、などで、


これらは、何度もくりかえし練習することで改善できることです。



一方、表現力というのは、


楽曲をどのような速さで、どのような音色で演奏するか、


楽曲がいつの時代に作曲され、どのような構成になっているか、


勉強し、楽譜から読み取り、そして自分なりの表現をしていくことになりますから、


こちらの方が、難しいと思うのですね、私は。



昔は、技術的にはみんな同じくらいできていて、


その上で、表現力もある演奏が評価されていたように思うのですが、


最近は逆で、


音楽を表現しようとする力はあるのに、


技術が追いついていない演奏が多いように思います。




私は、技術的な面は、練習すればするだけ向上できるので、


こちらのほうが簡単だと考えます。


だって「やればできる」のですから、


やれば、できる。


でも、その、「やる」ことができない人というのが


多くなってきているのかもしれません。




表現力の面では、


今は動画サイトなどで、世界中の上手い人の演奏を


たくさん、簡単に聴くことができます。


インターネットで何でも調べられるので、みなさん知識も豊富です。


そういうこともあって、表現力はみなさん向上しているのかな、


なんて思ったりしました。




ともあれ、みなさん本当に難しい曲を演奏していてすごかったです。


私が音楽大学で勉強したような曲を中学生や高校生が演奏するのですから、、、


時代ですねぇ〜




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