新型コロナウィルス感染症の話題ばかりで、気分が滅入ってしまうことも多いですが、
なんとかいい方向に向かってくれることを願うばかりです。
年度末というこの時期、
学生さんは、定期テスト、定期演奏会、受験、卒業、入学、、、など、
人生の中でとても大きなイベントが目白押しですが、
これらの中止は学生さんにとって本当に辛いと思います。
なんと声をかけていいか、わかりません。
特に、生徒さんの定期演奏会の中止は、
頑張ってきた姿をそばでずっと見てきたこともあって、本当に辛いです。
音楽業界も、コンサートなどは次々と中止になっていて、
こちらも影響はとても大きく、周りの演奏家などからも様々な声が入ってきます。
世間では、損害額のことの方が大きく伝わっていますが、
プロの現場も、一生懸命準備してきたのは学生さんと変わらないので、
みんな悔しい思いをしています。
私も少なからず影響を受けています。
学生さんは、学校に行けずそろそろストレスが溜まりそうですし、
大人たちも落ち込みモードなので、
ここで、私の個人的な、夢が広がる話をさせてください。
小学5年生の11月からレッスンをさせていただいていて、現在中学3年生の生徒さんが、
このたび、音楽大学の付属高校に合格いたしました!
春から音高生です!本当におめでとうございます!!
私は、このホームページでも表明している通り、
音楽高校や音楽大学の進学を、おすすめしていません。
理由はいろいろあって簡単には説明できませんが、とても厳しい世界だからです。
絶対ダメとは言いませんけど、
ふんわりと「やめといたら~」と言って、違う方向に持っていくようにしています。
これについては賛否あると思うのですが、、、
私の母は、「そんな、夢を壊すようなことを言わなくても、、、」と言いますし。
なぜか私は中高生から、
音楽高校や音楽大学に行きたい!と相談されることがけっこう多いのですが、
そのたびに、私が経験してきた様々な話をして、現実を教えるということをしてきました。
今回、音高に合格された生徒さんは、
小学校6年生の時に音高に行きたいと言ったので、
私はいつものように
「いやぁ~、とりあえず高校は普通の高校に行って、大学受験の時にもう一度考えたら?」
と言いました。
中学は吹奏楽部に入って、嫌でも練習しなければならない環境に身を置きながら、
レッスンにも通ってくれました。
そして、3年生のコンクールも終わり、いよいよ高校受験というときに、やっぱり音高に行きたいと。
才能ある人たちが努力をしている、という恐ろしい世界に、
何も知らずに部活の延長で飛び込んだ私は、
先生から「とりあえず、高校はやめといたら?」と言われても突き進む中学生を見て、
これもまた才能だと思いました。
先生と同じ道に進みたい、と言われて、嬉しくないわけがないですよ、かわいいです、本当に。
かわいいからこそ反対していたのですが、、、
3年間気持ちも変わらなかったので、それなら一緒にがんばりましょうか、
というわけで頑張って、見事合格!!
これからが本当に大変ですが、
大変な思いをする分、素晴らしい景色を見られるというのもまた事実。
ぜひがんばって学校で色々なことを勉強してもらって、
いつか一緒に演奏の仕事ができたらいいなぁ、
そして、そのあとの打ち上げでお酒なんて交わせたら、もう最高だなぁ~なんて!!
夢は広がるばかりです~