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楽譜を読みましょう!


6月からの吹奏楽シーズンもひと段落し、

昨日(8/14)から、お盆休みをいただいております!

一般的な企業ですと、

今年は8/11〜8/16の6連休で、

いつもより多いみたいですね!

みなさん、いろんなところへ出かけるみたいで、

とーってもうらやましいです!

我が家はいつも、

お盆は、6月からの疲れを癒し、

9月に出かけることが多いですね。。。

同業なので、疲れる時期も一緒だったりします笑

さて、今日は、楽譜を読もう!というお話。

個人レッスンしていても、吹奏楽のパートレッスンをしていても、

楽譜を読んでいない人が多いなぁと感じます。

気持ちはすごくよくわかるんです、私もそうだったから。

まず、「楽譜を読んでいない」または「読めない」人は、

「楽譜を読んでいないから読めるようにならない」

ということなんですよね。

耳の痛い話かもしれませんが、お付き合いください笑

「楽譜を読んでいないから読めるようにならない」

でも、「演奏できる」

こういう人、けっこう多いです。

最近、コンピューターが普及してからは、かなり増えています。

動画サイトなどで、いろいろな音楽を聴けてしまうからなんですね。

つまり、「耳から入れている」ということ。

もちろん、いろいろな音楽を聴くことはいいことでもあるのですが、

使い方を間違うと、とんでもないことになるなぁと、最近よく思います。

「楽譜を読んでいないから読めるようにならない」

でも、「演奏できる」

演奏できるならいいじゃないか、と思われるかもしれません。

でも、それではダメなんです、クラシックは。

クラシックは楽譜ありきです。

楽譜をよく読み込み、

作曲家のことや、時代背景などを勉強し、

楽譜を忠実に再現する。

その上で、自分の表現を加えます。

動画サイトの演奏をマネる=「耳コピ」なんて言われていますけど、

それは、まったく逆のアプローチなのです。

楽譜をよく読み込み、

作曲家のことや、時代背景などを勉強し、

楽譜を忠実に再現する。

その上で、自分の表現を加える。

ここまで自分なりにやった上で、

他の人の演奏を聴くのはとてもよいことだと思うので、

そういう時に動画サイトなんかはとてもありがたい存在だと言えます。

もうひとつの理由は、

耳コピには限界があるからです。

簡単な曲ならできていた耳コピも、

曲が難しくなると、耳コピでは音がとれなくなり、

そこでフルート自体を挫折することになります。

私がそうでした、ピアノですけど。

ピアノは昔から、ソナチネやソナタ集などもCDが出ていて、

母が買ってきて聴いていたんですよ。

私はそれを聴いて弾くようになってしまった。

弾けるから、わざわざ楽譜を読む事をしなくなった。

でも、それでいいと思っていたんですね、私も、母も。

だって、弾けるから。

でも、難しい曲になると聴き取れない。

聴き取れない部分を、楽譜を読もうとしても読めない。

はい、むりー!笑

こうして私は挫折していきました。。。

そういう人、多いのではないでしょうか?

実際、「ピアノは挫折しました」と言ってフルートを習いにくる方、とても多いです。

では、なぜ楽譜が読めなかった私が読めるようになったのか。

それはフルートを始めて、楽譜を読まなきゃいけない状況になったからです。

私が中学生の時は、パソコンなど普及していませんでしたから、

CDを買うか、コンサートに出かける以外に、聴きたい曲を聴ける環境はありませんでした。

私がフルートで演奏するのは、吹奏楽曲のみだったので、

吹奏楽コンクールで演奏する曲のCDを万が一買ってもらえたとしても、

フルート聴こえない・・・(涙)

それで、楽譜を読まないといけなくなったわけです。

楽譜が読めない人というのは、

リズムがわからない場合が多いです。

音は、努力すれば読めますが、

リズムは、身体に叩き込まないと難しいので、

少しずつ、曲の中で覚えるといいと思います。

実際、楽器経験ゼロの70歳代の女性の生徒さんが、

最初は自分の知っている曲しか演奏していませんでしたが、

発表会などで様々な人の演奏を聴いたりする中で、

自分は楽譜が読めないのだということに気づき、

それからは教則本を使って、知らない曲を1から譜読みする練習をして、

少しずつですが、確実にリズムも読めるようになっていっています。

違って読んできたリズムを、レッスンで説明して直し、

身体に叩き込んで帰ってもらいます。

帰り道に、そのリズムを歌いながら帰るそうですよ、忘れないように。

それで、家でもそのリズムを何度も繰り返し演奏して覚えているようです。

ご本人の努力も必要ですが、やはり読んで理解しようとすれば、

できるようになるものです、いくつになっても。

もう少し吹ける人でも、楽譜を読んでないこと、あります。

中学校の吹奏楽部のパートレッスンでのお話。

フルートソロを演奏する生徒さんが、スラーの中でブレスをとっていました。

いろいろな理由で、スラーの中でブレスをとることは、なくはないのですが、

理由を聞いてみると、

「〇〇高校(←全国大会常連校)の演奏が、そこでブレスをとっていたので」

と言う。。。

そこに理由や自分の意見がなければ、楽譜に書いてあることは守らなければいけません。

「ブレスをとらずに吹いてみて」と言って吹いてもらうと、

ブレスとらずに吹けました。

完全に聞き覚えだったということですね。

私は最近作曲をするようになって、

楽譜を書くこともあるのですが、

ピアニストや弦楽器奏者に演奏してもらう楽譜を書く時に、

「スラーはこの音までにするか、その前の音までで切るか」とか、

「四分音符スタッカートがいいか、八分音符八分休符がいいか」とか、

どのように書いたら演奏者に伝わるか、

本当に細かいところまで悩みながら書いています。

演奏する方も、ぜひ、音とリズムだけ読むのではなく、

強弱やアーティキュレーションを見落とさないようにし、

テンポ設定や音色など、

いろいろなことを楽譜から読み解くようにしていきたいものです。

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