世の吹奏楽人たちは、
来年度のコンクール課題曲が発売され、音出しを始めている学校/団体もありますが、
オーケストラの方々は、定期演奏会に向けて頑張っている時期だったりします。
高校3年生の生徒さんから、演奏会のお知らせをいただきました!
高校3年生の定期演奏会というのは、
高校生最後の演奏会なので、やはり特別な思いがあるものです。
彼女は、高校1年生だった2016年1月11日に初めてうちにレッスンにきました。
中学の3年間は、公立中学校の吹奏楽部でフルート奏者として活動していたということで、
初めて演奏を聴かせてもらったときは、正直、
中学校や高校などに初めてパートレッスンに行く時に見る学生さんと同じような感じでした。
楽器の持ち方(指の置き方)がヘンで、高音の指回りがうまくいってなかったり、
タンギングが弱かったり、
ブリッチャルディキイを知らなかったり、
指使いすらも、ちょっとあやしかった。
でも、音色は、抜群に良かった。
そんなことを思い出します。
レッスンを開始してからは、
ロングトーンに始まり、
音の切り方、
ビブラート、
アーティキュレーションの出し方、
フレーズのつなげ方など、
いろいろなことを言ってきましたが、
ほぼ毎回、前回言われたことを改善してレッスンにくるあたり、
さすが、頭のいい子だなぁという感じで、
どんどん上達していきました。
あるときは、
「先輩はいい音なのに、自分の音は良くない」と言い始めたので、
(↑うまくなってきた人がよくぶちあたる壁)
「いや、あなたの音はいい音だから変えないで!」と説得したこともあって、
そのあとの、2年生の時の定期演奏会では、
確かにその先輩もいい音でしたが、
彼女もまた、とても豊かで、あたたかい音色を会場いっぱいに響かせていました。
3年生になってからの1年間は、精神的にも成長し、
表現力や、技術的な面がさらに伸びた1年となり、
フルートの試験だけなら、私の母校(音大)に合格できる実力もつきました。
この4月からは大学生となり、
どのようにフルートと関わっていくのか、
はたまたやめてしまうのか、、、
まだわかりませんが、
これだけテクノロジーが発達している時代に、
自分の努力でしか手に入れることのできない実力を身につけ、
フルートを通して自分を表現できることは、
今後の長い人生の中で、
仲間とのつながりをくれたり、
誰かを癒すことができたり、
自分自身が救われることもあると思うので、
大切にしてほしいと思います。
そんな彼女の高校生活の集大成となるコンサート。
メンバーの半数以上が個人レッスンに通い、
指揮者も学生さん(←これがほんとにスゴイ!)
フレッシュな、情熱あふれるコンサートになると思います!
(去年はそうでした!)
ぜひぜひお出かけください!