とっても素敵なタイトル!
2018年度全日本吹奏楽コンクール課題曲の「4番」のタイトルです。
この素敵なタイトルに惹かれて、この曲を選んだ団体も多いのではないでしょうか?
少なくとも私は今年、レッスンするのが一番多いのはこの曲です。
爽やかなマーチで、旋律も素敵!
でも、いざ取り組んでみると、とても難しい曲です。
私も生徒さんと一緒に、その難しい「課題」に挑戦中です!!
まず、顧問の先生に言われるのが、
「ピッコロが大きな音が出せないのでなんとかしてください!」
これ、この曲を選んだ学校の先生には必ず言われます・・・。
これはつまり、Trioのピッコロソロの部分が聞こえない、ということなんですよね。
で、生徒さんの音を聴かせてもらったのですが、ちゃんと吹いている…。
ここは、五線の中に音符が書いてあるので、もともと音量を出せない音域なんですよね。
それなのに大きな音を求められると、音色を崩してしまい、音量も余計に出なくなります。
なので、
「ピッコロはあれ以上無理なので、他のパートがバランスをとってください」
と、顧問の先生には言います。
生徒は先生に「むり」とは言えませんからねぇ、、、。
わたしもその昔、もう20年も前ですが、
オーケストラの編曲モノで、最高音のC#を吹かされた挙句、
「そこはバイオリンパートなんだから、もっとバイオリンみたいな音出せ!」って
怒られたことがありまして、、、
今だったら「C#を正しい音程で出せるだけでも褒めてくださいよ〜」とか言えるのですが、
高校生の私には無理でして、、、
いまでも、あれはホント理不尽だったなぁ、と思います。。。
だから私は奏者の味方です!!
で、「他のパートでバランスをとってください」と言ったら、
顧問の先生、
「でも他のパートに小さく演奏させるのはイヤなんです、音色を殺してしまうから…」
とおっしゃいました。
ふむふむ、なるほど。
確かに、音色を殺すのはいけません。
でも、ピッコロはある程度のところまでしか、やはり音量は出ません。
こういう時、他のパートの人たちによく言うのが、
「ピッコロを聴きながら吹いて!」
とかなのですが、
そんなことでは無理なくらい、バランスとるのが難しいのです。
でも、若い中学生は、こちらが言い方を少し変えるだけで、
音がまるっきり変わることがあります。
なので、いろいろな言い方を試してみたら、けっこういい感じになってきました。
この箇所は2ndフルートを中心にバランスをとっていくといいかもしれません。
ちなみに、この件について、作曲家の郷間幹男さんはこのようにおっしゃっています。
「五線の中に書いてあって、ピッコロきこえへんやないか!とよく言われる。」
「課題曲なのでがんばってください!」
「聴こえさせる方法は、フルート以下の上行系の旋律を、上になるにしたがっておさえてもらう。これはプロは簡単にできるが、素人には難しい」
「ピッコロのスタッカートを思いっきり切る」
「ピッコロのトリルは長め」
こんな風に、作曲家の言葉を簡単に聞けるような時代になりました。
わたしはこの件を、
「課題曲4、ピッコロ聴こえない問題」(「月曜から夜ふかし」風に)
と名付けて、まだまだこの問題に取り組んでいきます。
気温もすでに夏本番といった感じです!
今年もどんな熱演が聴けるのか、楽しみです!
がんばりましょう〜!!!