私の妹が、とつぜん、
「リストの『献呈』っていい曲だよね〜」
と、メールしてきました。
妹は、小さい頃からずっとピアノをやっていて、
私がピアノを挫折したあとも続けてたのですが、
私の練習漬けの音大生生活を見て、プロにはなりませんでした。
いま自分の子供にもピアノを習わせていることもあって、
ピアノ曲をよく聴くのだと思いますが、
私は、『献呈』は声楽曲のイメージがありました。
音大生の時に、声楽科の人はよくこの曲歌っていて、
よく練習室から聴こえてきていました。
『献呈』は、シューマンが作曲した声楽曲で、
のちにリストがピアノ曲に編曲したので、
本来は声楽曲です。
シューマン:声楽バージョン
リスト:ピアノバージョン
どうでしょうか?
どちらが好きですか?
演奏家によってもかなり変わると思いますが…
献呈で検索をかけてみると、
ピアノバージョンの方がたくさん出てくる気がします…
こんなふうに、
本当は声楽曲なのに、編曲された方が有名になってしまったり、
編曲された方しか知らないで演奏している、なんてことがたまにあります。
フルートで言うと、パッと思いつくだけでも
フランク作曲のソナタ、
プロコフィエフ作曲のソナタ、
メンデルスゾーン作曲の協奏曲、
これらはフルートのレパートリーとしてとてもよく演奏される曲ですが、
全て、ヴァイオリンの曲です。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は一般の方々にもとても有名ですが、
実はフルートでも演奏してしまうんですよね〜(シュッツうまい〜)
ちなみに、ヴァイオリン奏者と仕事が一緒になったときに、
楽屋で、チラッとフランクのソナタのフレーズを演奏してみたら、
「フランクのヴァイオリンソナタ知ってるの??」
とか言われちゃったりします笑
本家の方々は、他の楽器にアレンジされていることなんて知らないみたいで、
「フランクのソナタって、フルートでも演奏するんだよ〜」
と言うと、かなりびっくりされます。
逆に、フルートの曲は、
オーボエとか、金管楽器がアレンジして演奏したりするみたいです。
特にバロック時代の曲などが多いみたいですが、、、
本家なのでよくわからないです笑
クラシックの曲を演奏するときは、
フルートのために作曲された曲なのかどうか、
くらいはきちんとわかって演奏しましょう〜