すっかりお正月気分も抜けて、
レッスンも、通常の感じになりました!
年始、すぐにコンクールの審査をしてきたのですが、
出演者の方々、
お正月も一生懸命練習したんだろうなぁ、とか考えてたら、
ついつい20点くらいプラスしたくなってしまいました…
(そんなことはもちろんしません、、、というより、できませんが(汗)
コンクールの主催者側が定めた採点基準があるのでね、
それにのっとって点数をつけますので、
もちろん、お正月ボーナスなどはないわけです。
まぁとにかく、学生さんもがんばってますし、
うちにレッスンにいらっしゃる大人の生徒さんも
本当によくがんばってくださるのですが、
私も毎日、基礎練、エチュード、曲、仕事の曲などを
がんばって練習しています。
今日は、♭が7個ついたエチュードを練習していました。
♭が7個、、、
さて、何の音にフラットがつくのかな〜?
シ・ミ・ラ・レ・ソ・ド・ファ…
ドレミファソラシ、、、全部やないかい!!
と、ついついツッコミを入れたくなってしまいますが、
ここでみなさんにクイズです。
私は今日、♭が7個ついたエチュードを練習していたのですが、
自分が演奏している曲が、頭の中では#の感じに聴こえてきました。
それはなぜでしょう・・・??
すぐにわかった方はスバラシイ!
わからなかった方、一緒に考えてみましょう!
まず、♭7個は何調かを考えてみましょう〜
変ハ長調ですね。
Ces-dur、C♭ Majorで、
ドの♭から始まる調です。
では、ドの♭の音を出してみてください。
どんな指使いですか?
「シ」ですよね。
『ド♭』と『シ』の関係を、
「異名同音」と呼びますが、
『ド♭』からの調と『シ』から始まる調は、
『異名同音調』と言って、
出てくる音は全部同じになります。
『ド♭』から始まる音階は♭が7個つきますが、
『シ』から始まる音階は、♯が5個なんですよ。
なので、作曲家は、出てくる音が同じならば
♯が5個の、シから始まる音階(H-dur、B Major、ロ長調)で
書くことが多いです、読みやすいので。
先ほどの楽譜も、
「ラ♭、ファ♭、ド♭、ラ♭、ファ♭、ド♭、ラ♭、ファ♭」
なのですが、
出てくる音(異名同音)は
「ソ♯、ミ、シ、ソ♯、ミ、シ、ソ♯、ミ」
でもあるので、
こっちに聴こえてしまうということなんですね、、、。
だって、
「ソ♯、ミ、シ、ソ♯、ミ、シ、ソ♯、ミ」
だと、ソにしか♯つかないんですもの、、、
どうしたってこっちに聴こえてしまう><
みなさんもぜひ、
「ラ♭、ファ♭、ド♭、ラ♭、ファ♭、ド♭、ラ♭、ファ♭」
吹いてみてください!笑
ちなみに私が練習している、このエチュード、
1曲を通して♭7個でこんな感じがずっと続くので、
「ラ♭、ファ♭、ド♭、ラ♭、ファ♭、ド♭、ラ♭、ファ♭」の音符を見ながら、
「ソ♯、ミ、シ、ソ♯、ミ、シ、ソ♯、ミ」が鳴っているみたいな状態で演奏し続ける…
もう、脳トレどころの騒ぎじゃないですよ…
頭がおかしくなりそう。。。
まぁ、そういう、脳トレだったり、
引っ掛け問題みたいなものだったり、
いじわるなことがたびたびあったりするのが、エチュードってもんですよね。
がんばりましょ〜!おー!
ちなみに、異名同音調でいちばん有名なのが、
『ソ♭』と『ファ#』の調で、
『ソ♭』から始まる音階は♭が6個、
『ファ#』から始まる音階は#が6個、
どちらも同じ数だけ♭か♯がつくので
クラシックの譜面では、どちらも同じくらいよく見る気がしますが、
ポップスなんかは、4度のコードが、
♭系ならC♭、♯系ならBとなるため、
ファ#からの調で書かれることが多いようです。
だんだん話が難しくなってきてしまったので、今日はこのへんで…。