コンクールに参加する吹奏楽部の学生さんや、
一般の吹奏楽団体さんも、
そろそろ課題曲を選曲し、練習を始めているころでしょうか?
選曲も楽しいですよね!
学校によっては、生徒の投票で決めたり、
指揮者が勝手に決めたり、
選曲の仕方もそれぞれで、話を聞いていてもおもしろいです!
今年の課題曲は、どの曲も素晴らしくて、
特にフルートパートは、どの曲を選んでも、
とてもやりがいのある曲ばかりだと思います!!
さて、先日の個人レッスンで、
課題曲1番「マーチ・スカイブルー・ドリーム」を持ってきた高校生がいたので、
いろいろと、思うことを書いていこうと思います。
この曲の第一マーチのテーマは、
「上手」に演奏するのがとても難しいと思います。
Aからは、クラリネットとサックスが演奏しますが、
Dからは、フルートとオーボエ、トランペットも加わって、このテーマを演奏します。
参考演奏は、とても簡単そうに演奏していますが、
この参考演奏のように、フレーズ感をもって演奏するのは
とても難しいことだと思います。
ところどころにある八分休符をどのように演奏するかが
ポイントではないでしょうか。
それから、
66小節目と、90小節目に出てくる2拍3連の動きも
きちんと揃えたいところですね。
しかも1つ目の音が、前の音からタイでつながっているということも
難しいところだと思います。
聞き覚えで演奏したりせず、しっかりリズム練習をして
本番に臨んでほしいと思います。
最後に、指使いについてです。
まず、3小節目のトリルは、
「ソー♭ラ」ではなく、「ソーラ(ナチュラル)」のトリルが正解です。
運指も様々なものがありますが、
どれも難しいですよね。
私ならこうする!という運指がありますので、レッスンの時にお尋ねください!
次に、42小節目と46小節目の速いパッセージですが、
in tempoで演奏できる方は良いのですが、
指が速く動かないという方は、
替え指をうまく使って、スマートに演奏しましょう。
「dolce」という指示がありますので、
ガシャガシャした印象にならないように、
指使いを考えてみてください。
ご自分で考えてもわからない場合は、レッスンの時にお教えしたいと思います!
最後にG(72小節目)のトリルです。
これは、「♭ソー♭ラ」のトリルです。
フルートの場合、
世に出ているトリル運指表に載っているオーソドックスなトリルで大丈夫ですが、
ピッコロに関しては、
お使いの楽器によって(または個体差によって)
その運指だと出しづらい例があるようです。
その場合、右手の運指を少し工夫すると、楽に出せる場合がありますので、
この運指についても研究してみてください。
今年は、この曲を選ぶ学校や団体が一番多いのではないかと予想していますが、
きちんと演奏するには、とても難しい曲だと思います。
がんばりましょう〜!