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フォーレ/シチリアーノOp.78


お盆真っ最中ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか??

私は、どこへ出かけるでもなく、自宅でPC作業です・・・。

11月の発表会に向けて、

生徒さんのピアノ伴奏譜と、アンサンブル譜を書いています。

さて、今回のオススメ動画は、

フォーレ作曲の「シチリアーノ」です。

生徒さんに、「次の発表会で、何の曲を演奏したいですか?」と聞いても、

フルートの曲を知らないという方が多いんですよね。

なので、発表会でよく演奏される定番の曲を紹介していこうと思いまして、

その第一弾が、フォーレ作曲の「シチリアーノ」です。

私は、タイトルを「シチリアーノ」と書きましたが、

「シシリエンヌ」や「シチリアーナ」などとも呼ばれています。

「シシリエンヌ」はフランス語で、

「シチリアーナ」はイタリア語の男性名詞です。

どれでも正解なのですが、

中学生の時に初めてフルートの曲集を買ってもらったのが、

ドレミ楽譜出版社から出ている、衛藤幸雄さんが編集の「フルート名曲31選」で、

この曲集の1番に入っているのが、「シチリアーノ」なのです。

これが「シチリアーノ」という表記なので、

私の中では「シチリアーノ」になってしまいました。

フォーレはフランスの作曲家なので、「シシリエンヌ」と呼ぶのが正解かもしれませんが・・・。

まあ、そんな話は置いといて。。。

この曲は、もうフルートの定番中の定番曲になっていますが、

元は、1893年にチェロとピアノのために書かれた曲で、フルート曲ではないんですね。

その後、戯曲「ペレアスとメリザンド」の中で、

この曲がフルートを主旋律にして登場したことで、

フルートの名曲としても、永く愛されています。

「シチリアーノ」とは、シチリア島の古典舞曲の音楽形式で、

八分の六拍子において、

独特なリズム(付点八分音符+十六分音符+八分音符)が特徴です。

同じ曲集の16番に入っているバッハ作曲の「シチリアーノ」も、

同じリズムが使われていますよね。

演奏する方としては、この特徴的なリズムが非常に難しいのですが、

それ以外は、音もそんなに高くないですし、

速いパッセージもないので、

比較的、挑戦しやすい曲なのではないでしょうか?

フルート吹きなら一度は演奏しておきたい、そんな名曲です!

動画は、パトリック・ガロワさんの演奏です。

フランス国立管弦楽団の首席フルート奏者を経てソリストとなり、

日本でもとても有名なフルーティストです。

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